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4月11日はメートル法公布記念日(篠原)

こんにちは、アドバイザーの篠原です。

いよいよ4月になりましたね。
新しい服や机などを揃えて、新学期や新生活の準備をされている方も多いと思います。

私も先日、春休みの最後にということで家内や息子と桜を見に行ってきました。
四季のある日本という国は素晴らしいと思います。
天気も良く、ちょうど満開であまりに綺麗だったので、ちょっとお届けします。

桜 満開

桜

この後、新学期の準備を息子と一緒に行いました。

ところで、新しいものを準備するにあたり重要になることの一つに物の大きさがありますね。
こちらは僕が持っているコンベックス(スケール)の写真になります。
下がメートル法の表示です。上の大きな目盛が尺貫法の目盛です。

コンベックス メジャー

ここで、少し「単位の歴史」について触れさせていただきますね。

今では、標準として使われている「メートル法」ですが、これが導入されたのが約百年前の1921年(大正10年)の4月11日らしいです。
日本では、従来の尺貫法(尺や寸など)を廃止し国際的な単位のメートル法を基本とする度量衡法の改正が行われました。
これを記念して4月11日が「メートル法公布記念日」となったようです。

その後、30年が経過し第二次世界大戦後の1951年には尺貫法を廃止する法律が制定され、1959年にはメートル法が完全実施されることになりまして、大工さんが使用している曲尺(かねじゃく・さしがね)や和服を扱う方たちが使用していた鯨尺(くじらじゃく)が禁止になりました。
反対運動などもありましたが、長い時代を経て次第に「メートル法」が浸透し現在に至ります。

尺貫法を禁止する法律まで制定されていたなんてことは、私も調べて初めて知ったことなのですが、大工の家に生まれ育った私の周りでは、日常的な会話の中に尺貫法があふれていました。
身近なところでいうと、1坪は6尺×6尺がその中の一つです。
間取りも尺をベースに考えていることが多いです。

国際化が進む中で、当然のように物の尺度も統一し、共通の単位での会話が必要となるのも分かりますが、その一方で、日本古来の物や伝統もしっかりと伝えていくことも大切にしていきたいですね。
私たちが普段何気なく使っている単位一つをとっても、その裏には様々な歴史的背景や思いが秘められています。
新しい生活を始めるにあたり、そこに出てくる様々な単位について気にかけてみることで、その背景を知り、世の中の見方や尺度がまた一つ加わりきっと楽しみも広がることと思います。

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